モテない日本男子と外国人美女のデートの記録 2
モテない日本人男性とフランス人美女のデート
モテない日本男子と外国人美女のデートの記録シリーズ。今回はフランス人とのデートです。
このシリーズの詳細とモテない日本人男性のプロフィールについては「モテない日本男子と外国人美女のデートの記録1 」をご参照ください。
それではどうぞお楽しみ下さい。
フランス人女性との出会い
ずばり「友達の知り合い」である。
モテない君がフランスへ旅行した際、パリで旧友と会った。その旧友に彼の勤務地を伝えると、
「アジア好きの知り合いが同じ街にいるけど、連絡してみる?」
と、連絡先を教えてくれた。それがきっかけである。数週間後、連絡してみた。
「はじめまして、じゃがいも野郎(仮名)です。近々お会いできると嬉しいです」
「はじめまして。是非、会いましょう」
「駅前のスタバでも良いですか?」
「来週末なら、大丈夫ですよ」
そのフランス人女性は話が速かった。 お互いに英語でやり取りしていたことも、功を奏したのかもしれない。外国語で話すと、人は性格が変わる傾向がある。
スタバで待ち合わせのはずが…
待ち合わせ時間になっても、そのフランス人女性は現れなかった。
”まぁこんなもんやろ”
モテない男のメリットは、すっぽかされたことを冷静に受け入れられる所である。
家に帰ろうとしたら、メッセージが届いた。
「スタバの中にいるの?」
フランス人女性からだった。どうやら彼女も到着していたようである。しかし、どこにも見当たらない。
”ほんまに来とんのかい?”
そう思いつつも彼はスタバの入り口前にいることを伝えた。
「私も入り口前にいるけど?」
まさかと思い、グーグルマップで調べてみると、隣接するモールの2階にもスタバがあった。その距離、徒歩3分。
”そんなことあるっ?”
彼はすぐにもう一つのスタバへと向かい、メッセージを送った。
「すみません。すぐ近くの別のスタバにいます。そちらに向かいます」
すぐに返信が来た。
「待って。私も既にそっちに向かってるよ」
”うせやんっ!”
彼が遠目で別のスタバの入り口を見たときには、既にフランス人女性らしき人は見当たらなかった。
「すみません。戻ります。そこにいてください」
「なんか楽しいね。笑」
”たのしんかいっ!”
予想外の返信だった。既に嫌われたと思っていたキュウリ野郎はホッとした。
フランス人女性の正体
スタバの入り口に白人女性がいた。遠目で見た感じで既に美しかった。
しかし、近付いてみて、あることに気が付いた。
”いやいや、超絶美人やん!”
身長約168cm、標準体型、涼しげな眼、茶色の瞳、ウェーブの茶髪、色白の小顔、長い脚、ワンピースを着ていた(サムネのモデル似)。
「こんな近距離に同じカフェがあるなんてややこしいね。でも楽しかったね」
フランス人女性は本当に楽しそうな笑顔で言った。明らかに顔を引きつっていた自然薯を見てそう振る舞ったのかもしれない。
「歩かせて申し訳ない。コーヒー、おごらせて下さい」
スタバで簡単にお互いの自己紹介をした。
彼女はビジネススクールのインターン生だった。アジアが好きで、英語でインターンができる場所ならどこでも良い、という理由でその企業を選んでいた。
日本文化に興味があり、日本人の友達が欲しかったそうであるが、英語が話せる人が少なく、出会いの機会があっても会話に困っていたそうである。
そんな中、英語が流暢な日本人に会えて喜んでいた。
フランス人女性にウケた会話
「フランス人女性の間で、日本人男性は人気ですか?」
彼女にスイッチが入った最初の質問はこれだった。
「人にもよるけど、あまり人気ないね。でも、K-POPとかアニメのお陰で、アジア人への興味は一昔前より高まってきてると思う。あと、なんでアニメのキャラクターは白人っぽいのが多いの?白人好きなの?そっちのほうが売れるから?」
”思い当たる節がないこともない ”
「あとさ、めちゃくちゃ可愛いアジア人女性が、不細工な白人男性と付き合ってるのたまに見かけるけど、アジアでは白人ってゆうだけでもモテるでしょ?フランスだったらあんな毛深い連中、誰も相手にしないわ」
“そ、そうでっか”
矢継ぎ早に質問が飛んできたが、こうゆう時の女性は、基本的に答えを求めていないらしい。ただ、言いたいのである。
「あなた自身はどうですか?日本人というか、アジア人に魅力を感じますか?」
「んー、何それ?自分のこと聞いてる?」
“あ、バレた“
「いえ、一般的に、どうですか?」
「背が低い。自分より低いのと、細いのは論外。この前、アプリで会ったインド人の男は私の肩くらいの高さで、しかも店の位置を把握してなくて、たくさん歩いたわ。ああゆうのは無理。あと、丁寧なのは良いけど、シャイ過ぎる。何考えてるのか分からないことが多い。あと、お金の自慢する人と眼鏡が多い。しかも黒淵メガネ。会話がつまらない人も多い。でもあなたはそのどれでもないから安心して」
「どんな会話がつまらないですか?」
「んー、わからない。でも退屈な人っているでしょ?」
“それを聞いとんやがな”
話の内容がつまらない、と言う人は、裏を返すと、話を聞くこと自体が嫌い、というパターンもある。彼は細心の注意を払って聞き手に徹した。
彼女の外見について、褒めたりはしなかった。出会い系アプリで、千人以上から「いいね」が届いているような美女に、そうゆう褒め言葉は何の効果もない。
彼女はお酒が飲みたいと言い、バーへ移動した。
お酒の力
お酒が進むにつれ、男女の話に発展していった。
「白人の女の子は好き?」
「そうですね。人にもよりますけど」
「外国人と付き合ったことある?」
彼はマドリードでの出来事を説明した。するとフランス人女性は、留学先で初体験があったことを話してくれた。
男女のそれは、男が最初に行動を起こすべきだ、と力説していた。では、男はどのタイミングで、どのような行動を起こせば良いのだろうか。彼女の答えは至ってシンプルだった。
「試してみれば?」
「試すとは?」
「ジェントルかつ少し強引に、自信をもって」
”この流れ、誘われとる?”
モテない男は何を勘違いしたのか、フランス人美女の手を取り、自分の方へ引き寄せた。すると彼女は抵抗することなく、微笑みながら彼の方へ身をゆだね口付けをくれた。
“マジで?”
呆気に取られて彼女を見ていると、彼女は言った。
「上手いね」
“お酒の力に感謝です”
「そうゆう風に男から女にアプローチするべきよ。強引過ぎるのは嫌だけど…」
と彼女は何事も無かったかのように、男のあるべき姿について話に戻った。
それから間もなくして、全力で冷静を装いながら会計を済ませた。彼女の方から、男に奢ってもらうのはダサい、という主張があり、割り勘にした。そうゆう女性への尊重の仕方もある。
”最近話題のフェミニズム的なやつかいな”
駅まで送り、来週末も会う約束をして別れた。
この続きは、また別の機会に。
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