扉のない監獄 – キューバの隠れスポット

キューバにある廃監獄

ドアのない牢屋を想像できるだろうか?

実はキューバのイスラ・デ・ラ・フベントゥード(日本語では青年の島の意)という島に、プレシディオ・モデーロと呼ばれる監獄がある。この監獄は、キューバ人で最も有名な人物と言っても過言ではない、フィデル・カストロとその兄弟も数年間過ごしていた歴史がある。ちなみに世界的に有名なチェゲバラはアルゼンチン人である。

もし青年の島に訪れる予定があるのであれば、別の記事にてアクセス方法や滞在場所、その他に関する詳細を書きたいと思うので、そちらも参考にしてほしい。それでは本題に戻ろう。

このドアのない牢獄は既に廃墟と化しているが、まだ中に入ることができる。

障子に目あり?

この牢獄の構造はパノプティコンと呼ばれ、全ての囚人を監視するという意味がある。

この円形上の造りは、囚人に対して心理的に上手く作用した。囚人は看守のみならず、他の囚人にも”常に監視されていている”という心理状態になり、それぞれの牢屋にドアがないにもかかわらず、人が溢れかえったことで暴動が起こるまでは、規則正しい生活をしていたそうである。

私は、建物に入った刹那、これまでに感じたことのない雰囲気を感じた正確に表現できないが、革命に生きた人の歴史が肌に刺さるように伝わってくるような気がした。

中央の監視塔を眺めたまま、しばらく物思いにふけってしまった。

建物の中は、私が想像していた以上に広く、牢屋は小さかった。現在は牢獄としては機能していないが、ミュージアムとして機能している。

監獄を探索

どのようにして中央の監視台へと行くのかは不明のままであったが、恐らく地下に通路があると思われる。

屋上も歩くことができる。

他の円形の建物(全部で5棟ある)の中には、食堂か教会のような集会所もある。

長年使われていないため、ハチの巣がたくさん見受けられた。

プレシディオ・モデーロはヌエバヘロナから自転車でも行ける距離にある。もし青年の島を訪問した際は、是非足を運んで欲しいところ。

キューバ国内の観光地や役に立つ情報は別の記事で書きたいと思う。

 

この記事の英語版はこちら / English version here
No doors in a Jail

World Citizen

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