ルナレインボー – 夜空に架かる7色の橋

ルナレインボーとは

「ルナレインボー」を見たことがあるだろうか?

日本語では月光虹とも呼ばれ、強い月光によって現れる虹のことである。

このルナレインボーが作られるにはいくつか条件があり、観測できる機会は普通の虹(日光によって作られるもの)と比べると遥かに珍しい。以下のその条件を挙げてみた。

ルナレインボーの条件

1. 満月であること

2. 雲が極力ないこと

3. 月が低い位置にあること

4. 田舎のように空が十分に暗いこと

5. 空気中の水分が十分にあること

これらの条件を満たすのは容易ではないが、世界には観測できる場所はたくさんある。特に滝があるところはルナレインボーを観測しやすい。

プロによって完璧に撮影されルナレインボーの写真を見てみよう。

 

source: Shawn Reeder

この写真、昼ではなく夜なのが驚きである。そして写真の左下に見えるのがルナレインボー。

これは写真ではなく、実物を見て欲しい。だからこうしてここに書いているわけである。わざわざ書きたくなるほど、見る価値がある。

ベストロケーション

もし本当にルナレインボーを見たいのであれば、是非ともスケールが最大級のヴィクトリアの滝に足を運んで欲しい。

そしてスペックの高いカメラを忘れないように。

私はルナレインボーの鮮明な写真を収めようと奮闘したが、安価なカメラでは歯が立たなかった。下の写真が実際に私がヴィクトリアの滝で撮影したものである。

私の渾身の一枚。

撮影技術に関して、私は特別なレッスンが必要なことは百も承知であるが、常に自分の中のベストな一物は持っておいても損はない。

もしオススメのカメラがあれば、是非教えて頂きたい。小さくて、お手頃なものが好ましいところ。

上の撮影から随分と歳月は経ち、最近は本当に良いカメラが登場してきたので、私のオススメを2つ紹介する。


1. Go Pro Hero 8 

GoPro HERO8 赤ちゃんの手のひら並みのサイズ。しかもアクセサリーなしで-10mまでなら水中でもそのまま使える。小さくて軽いため、肩にカメラをぶら下げて歩き回ることがなくなる。「観光客丸出し」の回避にも使える。

もう一つはこれ。

2. ソニー  FDR-X3000

ソニー(SONY) アクションカム FDR-X3000 も同様に小さいが、4K対応で圧倒的にブレに強く、更に防水用のアクセサリーが最初から付属している。コスパはこちらの方が良いと思う。何より、日本製である。


ともあれ、ルナレインボーはとても神秘的な光景であった。

  • 世界遺産の巨大な滝
  • 外灯などがない真っ暗な夜
  • 光が強いスーパームーン
  • 二重のルナレインボー(上の写真では少し見えにくい)
  • 初めての経験

という、余りにもユニークな環境の組み合わせが、この体験をより一層特別なものにしてくれた。

あたなもいつか、そこへ行くことを強くお勧めする。

 

この記事の英語版はこちら / English version

Lunar Rainbow

 

World Citizen

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