外国人とのデートで気を付けたいこと
2. 外国人ならではの…
・恋愛関係について
日本人女性ははっきりと「付き合ってほしい」という言葉を欲しがる。
付き合っていなければ、友達以上のことはしない女性が多い。友達はただの友達、デートは恋人同士のもの、そのような境界線が明確に見受けられる。
しかし、海外にはその中間の「デート中」なる期間が存在する。正式に恋人同士でなくてもデートに出かけるのだ。「付き合ってほしい」という告白の前にデートは始まる。
日本人からすれば、恋人同士なのか、そうでないのか、気になるところであるが、感覚としては「付き合う前の良い感じの雰囲気」みたいなものである。
そして、いわゆる「ケミストリー」が起これば、初対面でも恋人同然のような関係になる。しかしまだ、正式な恋人同士ではないのだ。
例えば、「彼氏はいますか」と聞いて「I am just seeing someone」と答えが返ってくると、それである。デートはするが他人に紹介するほどの仲でもない、といったところだろうか。
逆に言うと、堂々と友人や家族に紹介されると正式に付き合っているということになる。
いずれにせよ、ヴィクトル・ユゴー曰く
愛すること、すなわちそれは行動すること
とある。言葉だけではなく行動で表すようにしよう。
・エンタメ
もちろん、日本の芸能ネタは全く通用しない。
- 誰と誰が付き合った。
- 誰と誰が不倫した。
- 誰がおもしろい。
- あのドラマの続きが気になる。
- 今日一面の記事はこうだった。
等々を話したところで「ふーん」で終わる。中にはワンピースやナルト、セーラームーンの会話に乗ってくる外国人もいるが、そのネタだけでは5分が限界だろう。
それでは、何がウケるのか。
スターウォーズ、ゲーム・オブ・スローンズ、ウォーキングデッド等、誰でも一回は聞いたことあるようなシリーズ物は掴みとしては使える。
しかし、やはり日本ならではの他国との文化の違い、自分がこれまで受けたカルチャーショック、行ってみたい旅先などの方が話題が広がる。
日本人でも知らないような、芸者、忍者や侍、日本の歴史ネタでも興味深そうに聞いてくる人もいれば、福島の現状や日本の建築技術、極道の歴史などに食いついてくる外国人もいた。
もはや芸能ネタから大きくはみ出してきたが、ダブルデートなどの多国籍の場になれば、国際情勢も話題に上がってくる。学校の科目で言えば、社会科の先生が英語とユーモアを身に着ければ最強といったところだろう。
・ユーモア
日本人にウケるボケをかましても理解されないことが多い。むしろ「子供っぽい」と一蹴される。
外国人は「サーカズム」という、いわゆる「皮肉」にユーモアを感じる傾向がある。皮肉をいかに面白く言うか、そのセンスを問う。
日本でいう「いじり」に近いものだが、海外では少し配慮にかけることも平気で言う。日本人の美徳として、聞き捨てならないような冗談でも、人によっては腹を抱えて笑うことがある。
自分からあえて皮肉を言う必要はないが、相手が放つ皮肉が冗談なのか本気なのかの見極めはできるようにしておこう。アメリカのコメディ映画を何本か鑑賞すれば理解できるだろう。
1つ例を挙げてみよう。
私がメキシコの空港で食事を済ませたとき、私はウェイターから「チップをよこせ」と言われた。私は基本的に日本で受けるサービスよりレベルが低いと感じたらチップは払わない。従って私は親切に「お前らのサービスにその価値はない」というヒントをあげた。
私は冗談のつもりで言ったわけではない。あのウェイターの「仕事は三流以下でもお金に対する強欲さ」に嫌気がさしたから、本心で言ったことである。
しかし、これを聞いてウケる外国人は少なからずいる。なぜなら、英語でチップとヒントは同じ「tip」だからである。つまり、私は文字通り「チップ」をあげたのだ。
・タブー
人種や宗教、移民や難民ネタは禁物である。
2000年以上続く国家に生まれ、国民の9割以上が同じ人種、クリスマスを盛大にお祝いしつつ、初詣に神社へと足を運ぶような日本の感覚からすれば、そのような話題に敏感になれないかもしれない。
しかし、これも重要なことなので記憶の片隅に置いていても損はない。
とは言っても、仏教と神道の違い、国の人種の割合など、一般論は問題ない。ただ、その優劣や是非を問うようなことは絶対にしないようにしよう。
もう少しコンパクトにまとめるつもりであったが長くなってしまった。
これからも世界との付き合い方について書いていきたいと思うので、たまにSurprisingme.comを覗いてほしい。
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