教師が征く カンニングは朝飯前

羊千匹よりも獅子一匹

このシリーズは、アフリカ・ザンビアの農村部にある学校で奮闘したある漢(自称、サムライ熱血教師)の話である。

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ザンビアは非常に平和で争いを嫌う雰囲気が漂い散らかしている。勉学に対する姿勢も似たようなところがある。

そんな風の声がサムライ熱血教師に囁きかける。

隣に座っている生徒と知能を争う気はまるでない一方、協力してカンニングをするのは得意な生徒が多い。

”まぁ良いではないか”

彼はよく、茫洋とした天を眺めるように物思いに耽った。

資本主義の世界では如何にライバル企業を出し抜くかが問われる。パクリは当たり前で、仲間との協力は必須科目なのだ。カンニングなど朝飯前でなくてならない。

本当に争って欲しいのは人格。人道的競争が彼の夢想する人類の最終局面。

いつかは、資本の戦国時代に幕を下ろさなくてならない。と言うより、自ずとその限界が来るだろう。

全世界で全てが飽和し、やがては食の取り合いが起きるような時代に突入すれば、人道でしか人が共存する道はない。

カンニングを発見しても一々説教はしない。

「羊とライオン、どっちになりたい?」

と問う。生徒からは間髪いれずにライオンと返ってくる。それはそれで良い。

その真意を理解できるはいつの頃やら。

羊千匹より獅子一匹。

まずは一人の本物から。

たった一人でも悠然と競争の荒野を闊歩できる人材たれ。

 

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